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天然ゴムラテックスに対するアレルギーのリスク

ラテックスに対する有害反応のハイリスク
 
医療従事者
二分脊椎または脊髄損傷患者
複数回の侵襲的手術歴のある患者
ラテックス関係の労働者
アトピー患者
 
ラテックスアレルギーの発症率と発症リスクを高める要因には以下のものがあります。
 
・ ラテックス曝露の頻度および期間
– 長期にわたる頻繁なラテックス曝露
– 頻繁な手洗い、手もみ洗いおよび手袋パウダ
ーの研摩作用により生じた皮膚の損傷または既存の皮膚疾患
– 手袋着用後の手洗浄非実施??
– 手袋着用時の発汗
 
・ 曝露経路
– 手の傷や病変など、皮膚のバリア機能の損傷
– 口腔、鼻または気道の他の部分などの粘膜とアレルゲンの接触
– 循環系へのアレルゲンの侵入
 
・ 素因
– ラテックスへの頻回の曝露歴
– 頻回の侵襲的手術歴
– 二分脊椎または先天性泌尿器奇形などの慢性疾患患者
– アトピー患者またはバナナ、アボカド、他のフルーツやナッツなどの植物または食物アレルギーを有する場合
 
個々のリスクの評価
特 に医療従事者は自身のラテックスに対する感度を認識することが重要です。医療従事者は、食物、化学物質、不快を感じるような気体、衣類または他の頻繁に使 用する品物などへの反応に注意する必要があります。症状が再発する場合は、医師の診察を受ける必要があります。過敏症の徴候には以下のものがあります。
・ 曝露部位の発赤および腫脹
・ 痒み
・ 発疹
・ 膨疹
・ 過度の流涙
・ くしゃみ、痒み、鼻からの水溶性分泌物
・ 眼瞼の腫脹
・ 呼吸窮迫
 
ラテックス反応のリスクを軽減するための予防手段には以下のものがあります。
・ 必要があれば、医師の診察を受けることによって特定のアレルギーを識別する。
・ アレルギー識別バンドを着用する。
・ アレルギー再発の徴候および症状を報告する。
・ ラテックスの成分を含有する日常品を使っていないか調べる。
・ 職場においてラテックスに過敏な従業員を考慮する会社の方針を理解する。
・ 皮膚(肌)は天然の免疫バリアとなるので、皮膚をきちんと手入れする。
・ 直接および空気を介して特定のアレルギーを引き起こす因子(アレルゲン)への接触を避ける。
・ 皮膚(肌)に問題がある場合は速やかに医師に相談する
 
リスクがある患者さまの評価
標準的な質問票を利用して患者さまのラテックスアレルギーのリスクを判断してください。患者用質問票では、患者さまに以下の病歴があるかどうか確認することができます。
・ ラテックスに対する反応
・ バナナ、アボカド、他のフルーツまたはナッツへのアレルギー
・ 幼児または小児の頃に大手術または複数回の手術の有無
・ 頻回の歯科治療、カテーテル挿入または浣腸
・ 喘息または枯草熱
・ 手の湿疹または皮膚炎
・ 尿道カテーテル挿入、バリウム浣腸、歯科治療、コンドームの使用、風船をふくらます、または家庭用手袋などの家庭用製品への接触時またはその後に、局所または全身の腫脹、発疹、炎症または呼吸窮迫の発症
・ 麻酔による原因不明の異常
 
現状のラテックスアレルギー発症
疾患の感染防止を目的とする手袋の着用により、天然ゴム製手袋への医療従事者の曝露に伴い、ラテックスアレルギーの患者がかつて増加しました。
ラテックスアレルギーの発症率は、製造技術の改善やラテックスアレルギーに関する教育およびラテックス代替品の開発により現在は低下しつつあります3。
医療従事者におけるラテックスアレルギーの発症率を分析した研究では様々な結果が得られており、医療従事者の間では0.6~10%がラテックスアレルギーであると推定されています6,8。また、一般の人の発症率は1%以下と推定されています。