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手袋の製造における加硫促進剤の役割

手袋(天然ゴム・合成ゴムに関わらず)の製造においては、化学物質を使用することにより、ラテックスが当初の液体状態から非常に薄 く、強く、弾性のある皮膜に変化します。加硫促進剤は、硫黄と手袋の材料との結合速度を増加させるために製造工程で使用されます。硫黄は、手袋の材料の結 合を促進して、伸縮性に富んだ製品を形成するのに使用します。また、手袋の強度を高め、使用中のラテックスに一体性を付与し、長期保存のためにラテックス を安定させます。
 
主な加硫促進剤
チウラム、ジチオカルバメート、メルカプトベンゾチアゾール(MBT)という3種類の主な化合物が加硫促進剤として使用されています。
また一部の残留加硫促進剤は皮膚刺激の原因となることがあります。
 
チウラム
チウラムはIV型の遅延型接触性皮膚炎の原因として最も多いとされています。チウラムは加硫時に分解し、硫黄とカルバメートを遊離します。
 
メルカプトベンゾチアゾール
メ ルカプトベンゾチアゾールは当初は比較的強力な感作物質と考えられていましたが、このグループの化合物に対する感作の発現率は他の加硫促進剤よりも低いも のです。これは手袋の製造に使用される頻度が少ないためであると考えられます。メルカプトベンゾチアゾールは天然ゴムに溶解することから重要な加硫促進剤 です。
 
ジチオカルバメート
ジチオカルバ メートは、硫黄を吸収して手袋の材料内に運ぶことによって架橋と加硫を促進します。34種類を超えるジチオカルバメートがあり、チウラムやメルカプトベン ゾチアゾールよりも感作性はさらに少ないものです。これらの化合物には、天然ゴムラテックス中の加硫促進剤の溶解と硫黄と反応する能力にとって重要な亜鉛 が含まれています。
 
加硫促進剤の添加の有無、また添加剤の種類に関しましては、各メーカーにご確認ください。