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手袋用パウダー の危険性

パウダーフリー手袋の使用をお勧めする10の理由PDF

パウダー付手術用手袋を使用した場合、医療従事者と患者の双方にリスクが生じます。医療従事者がパウダーによる合併症を発症するリスクを低減し、手袋に使用されるパウダーによる感染症のリスクを最小限に抑えるために、パウダーフリー手袋の使用をお勧めします。

患者に対するリスク

手術用手袋に使用されているパウダーは、ラテックス抗原の媒体として作用する他、外科手術中に体内に侵入する可能性もあります。手術用手袋に使用されているパウダーは、人体の免疫システムによる炎症反応を生じる原因となり、繊維帯(肉芽腫)や手術後癒着の形成を引き起こす可能性があります1

癒着による影響については、これまでに腹腔に関連する非常に数多くの記録が残っています。そして癒着は、眼や口部、頭蓋腔、中耳、胸腔、膀胱、陰嚢などを中心とする、ほぼ全ての解剖学的部位でも生じることが報告されています。手術用手袋に使用されているパウダーを原因とする子宮・卵管の癒着は、女性不妊症を引き起こす大きなリスクとなります。複数の研究論文により、通常の膣内診でもパウダーフリー手袋を使用すべきであるとの提言がなされています1

手袋用手袋のパウダーは、歯科用接着剤の結合強度を弱める働きがあると考えられています。パウダーフリー手袋を使用すれば、接着面の間にパウダーが侵入することはなく、歯科用接着剤の強度が弱まることはなくなります。

医療従事者に対するリスク

手術用手袋のパウダーに長時間接触した場合、使用者の皮膚の状態に深刻な影響を与える恐れがあります1

パウダーは、皮膚の水和レベルを大幅に低下させ、炎症の最初の兆候である乾燥を引き起こす恐れがあります。またパウダーには、細胞粘着を維持する一般的な成分である脂質を吸収することによって、手の細胞内に研磨作用を生じる可能性もあります。表皮バリアが損傷した場合、化学物質やその他のアレルゲンの透過性が増加します2。パウダー付手袋をパウダーフリー手袋に切り替えることにより、手の湿疹や、手の痒みを抑える効果があることが判っています。

手袋で使用しているパウダーには、天然ゴムラテックス(NRL)タンパク質抗原と結合する機能があります。このようなアレルゲン/タンパク質被覆パウダー粒子は、手袋を着脱する際にエアロゾル化(空気中に粒子が分散)することがあります。このパウダーを吸引または摂取すると、天然ゴムラテックスに対する感作やさまざまなアレルギー反応を引き起こす恐れがあります(上気道に関連する症状や眼の炎症など)。パウダー付手袋からパウダーフリー手袋に切り替えた場合、感作患者の天然ゴムラテックス特異IgEの血中濃度が減少すること、またパウダーフリー手袋のみを使用した場合、新規職員の感作が最小限に抑えられることが報告されています3

手術用手袋に使用されているパウダーに関連する合併症に関する詳しい情報については、アンセルケアーズ: 「パウダー付手袋の危険性」パンフレットのコピーをダウンロードすることができます。

手袋用パウダーの危険性に関する参考文献はこちら